kim hyunseok




12月26日




今朝、天気予報を見ていたら、雪が降る予報があった。30%。
夏に会った磯崎さんの言葉を思い出した。
横須賀に住んでて雪が降るのを一回も見たことがない。
今日は雪が降るかもしれない、と僕は思った。
小さい頃、親戚の家に遊びに行ったことがあった。
地方の港町、狭い路地に小さい庭が付いてる家が並んでくっついてるところ。
その中で鉄の門が緑色のペンキで厚く塗られてあるところ。
親戚の家には兄弟が3人いた。自分より6歳上の従兄弟、4歳上の従姉妹、1歳上の従姉妹。
その日は雪がたくさん降っていた。
だから、みんなと一緒に小さい庭で雪合戦をした。
冷たい雪を集めて、目の前の誰かに投げた、また誰かが僕に雪を投げた。
息切れしてきて、手が凍えたが、止められなかった。いっぱい笑ったようだった。
いっぱい楽しんでいたようだった。
雪といえばこの記憶を一番初めに思い出す。
今ここには雨よりは軽くて、雪よりは透明なものが舞い散っている。